LOG IN

人の温かさに触れる

by しの

人に、自分自身の深い話をするのはいつぶりのことだろう。


私のことを話すことで、そのそばにいてくれる人が消えてしまうことが怖かった。私のことを話すことで、そのそばにいてくれる人を傷つけてしまうことが怖かった。
私のことを話すことで、そのそばにいてくれる人から軽蔑されることが怖かった。


大切な人が離れていってしまったり、そういう経験を一度でもすると、心っていうのは賢いもので、もう経験しないように心を閉ざすことを覚え出す。
そんなことを続けていって、私の話をできる相手は気がついたらどこにもいなかった。自分の悩みは自分の中で消化することになって、けれど、消化できずに残り続けることになった。


そんな時、気がつくと、私のそばにはあるヒトリの少女がいた。少女はとても愛らしくて可愛らしくて、お人形さんのような出で立ちにも関わらず、その目は人の心をしっかりと捉えるかのようで、見つめられた私はその目に吸い込まれるかのようだった。


そして、彼女は私のそばにいてくれた。私の話をじっと聞いてくれ、辛かったね…とそう呟いてくれた。
ただ、話すということだけなのに、彼女に話をしたそのことで私の心は軽くなり、足取りも軽やかになった。


そして、なにより、私の話に耳を傾けてくれる人がいるということ、そのことだけで私は救われる思いだった。そんな存在が私にもいてくれるんだ、って。


私に気がついてくれてありがとう。私のそばにいてくれてありがとう。
私は、すごくすごく幸せです。


しの
OTHER SNAPS